09/06/13 14:55:17 0
(>>1の続き)
女性が再び販売員に呼び出されたのは約1か月後。「霊が見える先生がいる」と誘わ
れ、2週間に1度、渋谷駅近くのビルの一室に通った。この部屋は、公安部が今月11
日、特定商取引法違反容疑で逮捕した新世の社長、田中尚樹容疑者(51)が運営して
いた「渋谷フォーラム」で、霊能師を名乗る男性から「背後に恐ろしい先祖の霊がい
る」「供養には、お金をささげることが必要」と迫られ、06年12月まで3回にわた
って計939万円もの現金を祭壇に供えた。
「ここは統一教会です」と打ち明けられたのは翌年1月。怖くなった女性は自分から
連絡を絶ち、今年2月、新世が公安部の捜索を受けると、印鑑代や、供えた現金の全額
が自分の口座に振り込まれてきたという。
◆「全国に100店以上」対策弁護士会◆
警視庁幹部によると、新世は統一教会の地域組織「南東京教区」の印鑑販売部門で、
信者の間で「特別伝道隊」と呼ばれていた。今年2月の捜索では、印鑑の販売から信者
を獲得するまでの流れを説明するマニュアルが、販売員や幹部向けまで十種類以上も
押収されたという。
マニュアルには、信者である販売員の日常生活の過ごし方から印鑑を売りつける相手
の家系図のまとめ方、客に読ませる本のリストなども記載されていた。
さらに印鑑の購入者に「家族には話してはいけない」と念を押すことや、「この段階
では宗教や統一教会との関係は否定する」などと、統一教会との関係を察知されないよ
う指示する文言も盛り込まれていた。
印鑑購入者を「渋谷フォーラム」に呼び込み、その後、「研修会」を通して入信させ
るまでの手順を示した資料もあり、教区内部ではこの流れを「生産ライン」と呼んでい
たことも判明。公安部は新世の社長の田中容疑者が、このラインの運営を仕切っていた
とみている。
(続く)