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大分教員汚職 教育長、自身の疑惑説明拒み１年
大分県教員汚職事件が発覚して間もなく１年を迎えるのを前に、小矢(こや)文則・県教育長（６０）は１０日、
読売新聞の単独インタビューに応じた。一連の事件について、小矢教育長は「県民の信頼を失墜させてしまった」
と陳謝する一方、自身の口利き疑惑については具体的な説明を一切拒んだ。公判で明らかになった
不正の調査もしておらず、疑惑の実態解明にはほど遠い現状が浮き彫りになった。
県教委は昨年８月末まで約１か月の調査の結果、２００８年度教員採用試験で２１人が点数改ざんによる
不正合格者だったとして、採用取り消しを決定した。小矢教育長はこの試験で、複数の県議から頼まれて
特定の受験者名を元教育審議監の富松哲博被告（６１）（収賄罪で１審有罪、控訴）に伝えていた。
インタビューで小矢教育長は「合否を発表直前に聞くためで、合格依頼では断じてない」と主張。
しかし、県議の名や人数、受験者や合格者数については「検察に話した」と言うだけで、かたくなに
返答を拒んだ。
昨年９月に始まった一連の公判では、富松被告の前任者が「口利きルートは県教委ＯＢら四つ」
「０７年度試験の不正合格者は私が指示した５人を含む２１人」と詳述。しかし、県教委は前任者に
事情を聞くこともなく、数々の疑惑は放置されたままになっている。
（2009年6月11日読売新聞）
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本紙のインタビューに答える小矢文則教育長（１０日午後１時１５分、大分県庁別館の県教育長室で）
＝足立浩史撮影
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