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★吉隈炭鉱:「麻生首相から謝罪聞きたい」 父経営の炭鉱が使役、元捕虜ら14日来日へ
・第二次大戦中に麻生太郎首相の父が経営していた旧麻生鉱業の吉隈(よしくま)炭鉱(福岡県桂川
(けいせん)町)で使役させられた元連合国軍捕虜のオーストラリア人と英国人遺族が14日来日する。
使役の事実を麻生首相が衆院本会議で1月に認めた後、当事者が来日するのは初めて。関係者を
通じ麻生首相に面会と謝罪を求めている。
来日するのは元捕虜で豪シドニー在住のジョー・クームスさん(88)と息子2人、英国人元捕虜(故人)の
息子の計4人。クームスさんは元豪陸軍伍長で1942年2月、シンガポールで降伏。神戸の造船所での
使役後、45年3月に吉隈炭鉱の収容所へ移された。昼夜2交代の12時間労働を強いられたが賃金は
未払いで、警備兵に暴行されたという。
クームスさんは、強制労働への謝罪や不公正に対する補償金などを求める手紙を2月に麻生首相に
送ったが、返事はないという。終戦で帰国後、初来日となるクームスさんは「日本の首相から直接謝罪を
聞きたい。私たちの苦難を認めてもらうことが、仲間も含め私たちの慰めになる」と訴えている。
4人は日本で捕虜問題を研究する有志がカンパを募り、招いた。約1週間滞在し炭鉱跡や当時の
使役企業などを訪れる。
有志の一人で事務局を務める有光健さん(58)は「麻生首相が在任中に謝罪することで本人と日本に
とっての名誉回復となる」と訴えている。
厚生労働省が関係資料を公開するまで、日本政府は事実を否定した。同炭鉱は連合国軍捕虜300人や
多くの朝鮮人を使役していたことが判明。そのうち豪州人は197人で、4人の生存が確認されている。
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