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大阪市西淀川区の市立小４年、松本聖香さん（９）が虐待を受け衰弱死した事件で、母親の美奈容疑者（３４）＝
死体遺棄罪で起訴＝が、内縁の夫、小林康浩容疑者（３８）＝同＝の暴行について
「聖香をしつけてもらい、いい子になってほしかったので止めなかった」と供述していることが１０日、
西淀川署捜査本部への取材で分かった。大阪地検は同日、両容疑者を保護責任者遺棄致死罪で追起訴した。
起訴状によると、両被告は４月５日午後３時すぎ、聖香さんに十分な食事を与えず衰弱させた上、
医療行為を受けさせず、玄関やベランダで寝かせるなどして衰弱死させたとしている。
これまでの調べで、虐待は３月１１日ごろからエスカレートしたことが分かっているが、
両被告は虐待のきっかけについて、聖香さんが漢字ドリルを言いつけ通りにしなかったためと説明。
１日におにぎり１個ほどしか与えなかっため、聖香さんは３月下旬には衰弱を自覚。
「足ががくがくして立てない」と２人に訴えていたという。
小林被告は衰弱死の直前についても供述。聖香さんは４月５日午前、
「ヒマワリを探している」とうわごとを言っており、同日午後３時ごろに声をかけると返事したものの、
３０分後にベランダに出ると死亡していたとしている。
地検は殺人罪での立件を見送った理由について、２人が聖香さんをベランダに閉め出した後も毛布や
食事を与えていたことや、死亡に気付いた際に驚いたことから、殺意はなかったと判断したとしている。
保護責任者遺棄致死罪は裁判員裁判の対象となる。
6月11日0時17分配信 産経新聞
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