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(>>1の続き)
事件は今年2月、コンパで泥酔した女子学生を居酒屋の個室に連れ込み、6人の男子学生が強姦
したというもの。こうした事件が起きるたび、無責任な言葉が飛び交うのは日本のネットの常だが、
被害者や加害者と同じ立場の関西の大学生らが相次いで被害者批判を書き込むというのは、異様な
ことだ。
なぜ、大学生らは事の重大さを認識せず、安易にミクシィに書き込むのか? 日本福祉大メディア
教育センターの影戸誠准教授は「犯罪行為に対し、幼い判断基準しか持てない証拠。犯罪を社会的基準
で判断するという大人の常識が理解できていない」と指摘する。
「その独りよがりな意見をミクシィに書き込む行為は、子供が子供の悪口を言いふらすのと同じ。
受け手によって情報の解釈の仕方が変わるネットの基本も理解できていない。ミクシィは会員制だから
大丈夫と考えているのだろうが、ネットの本質をまるで理解していない。“特定多数”が閲覧する
会員制日記サイトも“公共の場”であるという認識を再教育する必要があります」
夕刊フジの取材に、京都教育大を除く4大学はいずれも、学生が書き込んだことを認めた。2人の
“加害者”を出した立命館大の種子田穣学生部長は「両名の行為は社会的良識を欠くのみならず、
人権への配慮を欠いた極めて遺憾なもの。大学の責任において厳正に対処します」と回答した。
ところが、当事者でもある京都教育大は「学生への事情聴取はしていない。内容については、個人の
判断であるので把握していない」。そのうえで「このような書き込みは誹謗中傷、人権侵害につながる
おそれがあるため避けるべきと考えている。全学生に注意を促したが再度教育する」と述べるに
とどまった。
-おわり-