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携帯電話の出会い系サイトの運営会社が、会員がサイトを利用するために事前に購入したポイントを
勝手に減らす手口で、利益を水増ししていたことが内部資料や関係者の証言でわかった。こうした手口は
「抜き」と呼ばれ、少なくとも8社が半年間で計数億円の利益を水増ししていた疑いがあるという。
捜査当局は、詐欺の疑いがあるとみて関係者から事情を聴いている。
サイト運営会社の内部資料や複数の運営会社幹部らによると、「抜き」があったのはいずれも、ポイントを事前に
購入するプリペイド方式のサイト。会員はコンビニで入金したり、携帯電話の画面上でクレジット決済したりする
方法で1ポイントあたり10円で購入。サイトを利用すると、操作ごとに決められたポイント数が減っていく仕組みだ。
「抜き」は、会員らの送受信履歴を一括管理する運営会社のパソコンで操作されていた。
内部資料などによると、8社の「抜き」は少なくとも昨年11月までの半年間常態化していた。8社の同期間の
売り上げは計約16億円といい、「抜き」による水増し額は数億円相当にのぼるとみられる。
8社の中で「抜き」の割合が37.8%と最も大きかった東京都世田谷区の運営会社は、会員が数千人の
「Freely(フリーリー)」というサイトを運営し、同期間で約1億1千万円を売り上げていた。このうち水増し額は
約4千万円にのぼる。最も被害が大きかった会員は昨年7月からの3カ月で使用したポイント568万円分のうち
371万円分が「抜き」で減らされていたという。
8社はいずれも東京都渋谷区のコンピューター開発会社のシステムを使用。捜査当局はすでに内部資料の提供を受け、
同じシステムを使っていた複数のサイト運営会社幹部らから事情を聴いている。
8社のうち、「Freely」の運営会社と「Blue―I(ブルー・アイ)」という別のサイト運営会社の実質的責任者は同一人物で、
朝日新聞の取材に対し「ポイント抜きをしたことも指示したこともない。やったとしても下の人間だ」と話した。
ソース
asahi.com URLリンク(www.asahi.com)