09/06/07 08:54:39 ujKu58WQ0
「以前のDNA鑑別法は精度が低かったから、別人を犯人に誤認してしまった」と言われ
ることが多いけど、そうじゃないんだな。
1991年に科学警察研究所(科警研)がMCT118法と呼ばれる方法でDNA鑑定を行って、
「犯人と菅家氏のDNA型がともに16-26型で一致している」としたことが菅家氏が有罪と
された根拠とされている。
科警研のMCT118法では誤った判定がなされる危険性があることが当時から指摘されて
いた。1993年には科警研自身が当時の判定が間違っていたことを認め、「犯人と菅家氏
のDNA型は、16-26型ではなく、共に18-30型だった」と訂正している。
今回再鑑定を行い、現在の高精度の検査法ではDNA型が一致しなかったわけだが、
当時のMCT118法でも検査してみた結果、遺留品のDNA型は18-24型、菅家氏のDNA型
は18-29型で、当時の技術でも一致していない。1991年当時のDNA鑑定そのものが
間違っていたんだよ。
当時の低精度の検査法でもきちんと運用していれば、無実の 人が犯人に仕立て上げ
られることはなかったわけだ。
1991年当時のDNA鑑定は、現在から見るとこれほど不完全なもので、とても客観的証拠と
なり得るようなものではなかったが、当時は「最新のハイテク捜査法が真犯人を突き止めた」
とマスコミでももてはやされ、日本で初めてDNA鑑定が証拠採用された事件となった。
「今はDNA検査法も進歩したから、間違いは起こりようがない」なんて思っていたら
大間違いだよ。
検体の取り扱い方がいい加減だと、いつでも同じような間違いは起こりうる。
「科警研の技術、拙劣の一語」足利事件で識者
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