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>>1の続き
会見で寺田学長は、事件について「教育的責任を果たせなかったことについて深
くおわびしたい」と謝罪。しかし、大学として早期に警察に通報しなかったこと
については「内密に事実確認を行うことを優先したため」と釈明した。
さらに、逮捕された6人への「教育的配慮」という言葉を連発し、公表しな
かったことの正当性などを主張。当初は「自殺行為におよぶ恐れもある」として
6人の処分内容すら明らかにせず、会見が一時中断するなど混乱ぶりをみせた。
「口止め?」学生に怒りと困惑
「みんな教師を目指している大学なのに…」「大学側の対応はおかしい」。事
件を受け、京都教育大学の学生からは、信じがたい不祥事に怒りや戸惑いの声が
相次いだほか、大学側から「口止め」があったことを示唆する声も聞かれた。
1日、大学に来て初めて事件のことを知った教育学部4年の女子学生(22)
は「この大学は、教師を目指して学んでいる人たちばかりなのに悲しい」と話す
一方、「今年4月のオリエンテーションでは、飲酒に対する注意が例年よりも強
かったような気がする」。体育会クラブに所属する4年の男子学生(21)は、
事件のことはうわさでは知っていたといい「公表しなかったのはおかしい。新学
期になって顧問から、コンパでは飲酒を控えろと言われた」と話した。
大学側の隠蔽(いんぺい)を疑う声もある。体育会クラブに所属する1年の男
子学生(19)は「大学側から、体育会全体に事件やコンパについて話すなと通
達があって、口止めされていると聞いたことがある」と打ち明けた。
一方、逮捕された6人のうち2人はアメリカンフットボール部に所属していた
が、関西学生アメリカンフットボール連盟の徳岡彰専務理事(67)は、平成1
8年に京大の元部員3人が逮捕された集団準強姦事件を振り返り「京大の事件が
あってから、各チームには二度とこのようなことをしてはならないと注意喚起を
してきたのに、残念だ」とショックを隠しきれない様子。京教大への処分につい
ては「学校の判断を待ってから、必要ならば考えたい」と話した。