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郵便不正を巡り、厚生労働省係長が自称障害者団体「凛(りん)の会」(解散)に対し偽の証明書類
を作成したとされる事件で、係長の上司だった元障害保健福祉部長(57)(退職)が大阪地検特捜部
の任意聴取に、「2004年2月頃、国会議員から凛の会への対応を電話で頼まれた」という趣旨の
供述をしていることがわかった。
凛の会元会長・倉沢邦夫被告(73)(郵便法違反容疑で再逮捕)はこの議員の元秘書で、その頃、
省内で元部長に面会したことを認める供述をしているという。
この議員はこれまでの読売新聞の取材に対し、「凛の会は知らない。口利きした事実は全くない」と
全面的に否定している。
関係者によると、元部長は04年2月頃、議員から電話を受け、凛の会について依頼された。
その後、倉沢被告は厚労省を訪れ、元部長だけでなく当時の課長(53)(現局長)らに会い、
「議員事務所から来た」などと言って証明書の発行を求めたとされる。
当時の係長は特捜部の任意聴取に、証明書発行については「議員絡みの案件」として、04年4月に
後任の係長となった上村勉容疑者(39)(虚偽公文書作成などの容疑で逮捕)に引き継いだことを
認めているという。
▽読売新聞
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