09/05/29 08:18:34 0 BE:1200224257-2BP(223)
(前略)
コリンが保護されたのは2007年6月、盛岡市郊外の山中で、折れた前脚で必死に
はっているのを、犬の散歩中の人が見つけた。
連絡を受けた盛岡保健所(現・県央保健所)は「負傷動物」として保護し、近くの動物病院に運んだ。
前脚は左右とも先端から約10センチの部分で折れ、その状態で骨が固まっていた。
折れた部分を地面につくため、保護された時は皮膚に穴があき、やせ細った姿をしていた。
負傷動物の応急処置は1泊2日が原則。飼い主が見つからなければ、殺処分もありうる。
だが、この犬の人懐こさが、かかわった人たちの心を動かした。
話を聞いた動物愛護団体「動物いのちの会・いわて」が引き取りを申し出た。
コリンは4度の手術を受けた。骨をまっすぐに戻すことは難しいため、L字型のボルトを入れ、
折れた部分をついて歩くようにした。
(中略)
安住の地を得たコリンは、昼間はのんびりと玄関脇の柵で囲った一角で過ごす。散歩はできないが、
庭で遊ぶ時は、モグラの穴に鼻先を突っ込んで遊ぶのがお気に入り。「穏やかな性格で飼いやすい犬。
でも、山の中をさまよった経験があるためか、食事への執着はすごい」。多くの犬を
見てきた川杉さんは、コリンが時折のぞかせる激しい一面に胸を痛める。
どうして、コリンは折れた足で山中にいたのか。以前の飼い主がコリンを放置したとは考えたくない。
犬が後を追って来ないよう、足の骨を折って山に捨てる―以前耳にした、そんな残酷な話が頭をよぎる。
「それでも、この子は命をつなぎとめた」。川杉さんは、コリンの強運を信じている。
いのちの会の下机都美子代表は「えさをとることもできない状態で置き去りにしたのは、明らかに虐待。
コリンと同じ目にあって命を失う犬猫もいる」と訴える。
*+*+ YOMIURI ONLINE 2009/05/29[08:14] +*+*
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