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日露戦争の旗艦だった戦艦三笠で使われ、その後は動かなくなった
手巻きのマリン・クロノメーター(船舶時計)が製造元のスイスの時計メーカー
「ユリス・ナルダン社」によって復元修理され、新たな時を刻み始めた。
三笠への納入にかかわったとみられる時計メーカー天賞堂(本店・東京都中央区、
新本秀章社長)が創業百三十周年記念事業として復元修理を三笠保存会に提案。
ナルダン社に作業を依頼し、昨年十二月から五カ月かけて仕上げた。
船舶時計は星の高さから船の位置を確認し、安全に航海するための計器。
一秒違うと約一カイリ狂うという。修理したものは一九一八年に製造された。
同保存会によると、太平洋戦争後は行方不明だったが、記念艦三笠が復元された
一九六一年に戻ってきたときには既に作動しなくなっていたという。
多くの部品は作り直さなければならず、当時の設計図も残っていなかったため
似た構造の時計を撮影し計測。退職した技師を起用してひとつひとつ手作業で製作した。
修理された船舶時計は二十七日の日本海海戦百四周年記念式典で三笠保存会に手渡され、
中央展示室に並んでいる。
同会の佐藤雅理事長は「当時の航海の苦労を物語る貴重な品に新しい息吹を与えてくれた」と
感謝している。
ソース:神奈川新聞
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復元修理された船舶時計
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