09/05/27 18:39:02 0
1905(明治38)年、玄界灘に浮かぶ沖ノ島(福岡県宗像市)近海で日本とロシアの艦隊が戦った
「日本海海戦」から27日で、104年を迎えた。海戦を同島から民間人として唯一目撃した少年がいた。
司馬遼太郎の小説「坂の上の雲」に実名で登場する故佐藤市五郎さん(1889‐1974)。
その三男千里さん(84)が今、同島を望む宗像市大島に住んでいる。海戦の記憶と寄り添い続けた父親の
“その後”を千里さんに聞いた。
●目撃者の三男 佐藤千里さん 平和への願い継ぐ
市五郎さんは大島生まれ。宗像大社(同市田島)の神域である沖ノ島で神職に仕えていた時、海戦を目撃した。
小説には「満18歳」とあるが、実際は16歳だった。
その日の光景は、市五郎さんが日課として書いた社務所の日誌に詳しい。天候は「西風強曇天霧霞(かすみ)」。
悪天候の中、午後から「砲声が盛んに聞こえ」、島の西方をロシアのバルチック艦隊や日本の艦船が通過、
ロシア艦船2隻が火災を起こした様子などが生々しく記されている。
沖ノ島の高台には、海軍が監視用の望楼を設置し、兵隊が駐在していた。市五郎さんは兵隊に「望楼に来るな」
と言われ、大きな木に登って艦船を見た。「強風で船と通信をする信号旗が吹っ飛んだ。兵隊さんに頼まれ
捜し回った」と話していたという。
2以降に続く
ソース
西日本新聞 URLリンク(www.nishinippon.co.jp)