09/05/26 14:45:46 0
(>>1のつづき)
検察官「吉田さんは平成17年に入ってまもなく、それまで勤務していた会社を退社するとともに、転居先を
探していることを被告に相談しました」
《当時、熊谷被告は知人女性から、女性の夫がかつて経営していた建設会社の事務所兼建物とその
敷地を購入するよう勧められていた。そこで熊谷被告は、吉田さんに、その土地と建物を購入して住む
ようにいい、了解した吉田さんから購入交渉の依頼を受けたという。しかし…》
検察官「被告はその交渉をしないまま、17年4月中旬ないし下旬ごろ、吉田さんから『購入交渉をする』と
して合計1300万円ないし1500万円を受け取りました。その後も購入交渉をしないまま、渡された現金を
(自分の)会社の必要経費の支払いに使うなどしました」
検察官「被告は土地と建物の購入はできておらず、購入資金として渡された金を一部使ってしまったことを
吉田さんに告げました。賃借していた家をすでに引き払っていた吉田さんは、被告に対して『どうして
足りなくなるのよ』『お願いしたこともやっていない』などと言って、怒りをぶちまけました」
検察官「吉田さんは、被告に対し『離婚もしないし、やることもやらない』などといって、被告が妻と離婚
するかのような言動で結婚を期待させ、多額の金をもらいながら、実際には離婚手続きなどをしないで
いることにも怒りをぶちまけました」
検察官「被告は、吉田さんがまだ当せん金約1億円を持っていることを知っていましたが、今後吉田さんとの
関係は修復できないと思うとともに、執拗にののしる吉田さんへの憤懣や、前々から優越的態度をとる
吉田さんへの不満および、吉田さんが土地建物の購入資金を使ったことについて警察沙汰にすることへの
恐れなどから、吉田さんを殺害しようと決意しました」
《弁護側の冒頭陳述読み上げが始まった》
弁護人「サマージャンボ宝くじに当たる前から、被告と吉田さんは、取引先の社長と窓口担当者という
関係で、男女の関係にありましたが、身の上話などすることはなく、距離を置いた関係でした。結婚を
前提とした交際ではありませんでした」(>>3-10につづく)