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2009年5月25日(月)
「娘はエキスポに殺された」
コースター事故公判 被害者母、涙
２００７年５月、大阪府吹田市の遊園地「エキスポランド」で起きたジェットコースター事故で、
業務上過失致死傷などの罪に問われた同社の元幹部３人の第１１回公判が２５日、大阪地裁
（樋口裕晃裁判長）であった。事故で犠牲になった滋賀県東近江市宮荘町、小河原良乃さん
＝当時（19）＝の母美代子さん（53）が意見陳述し、「娘はエキスポの人たちに殺された。
絶対に許しません」と厳しい判決を求めた。
元幹部は起訴事実を認めたが、これまでの公判で事故で折れた車両軸の検査方法について
一部を争っている。美代子さんは「前任者やメーカーのせいにして、自分を守ろうとしている」と
責任感の希薄さを指摘した。
事故後に、良乃さんの兄と姉が結婚。「良乃にもドレスを着させてやりたかった。子どもも
産ませてあげたかった…」と声を震わせながら語り、法廷には姉らのすすり泣く声が響いた。
最後に、企業が安全管理を怠らないよう、「（事故を起こした）経営者への罰則を定めた法律など、
新しいルールを作ってほしい」と訴えた。
エキスポランドは今年２月に再建を断念して閉園を決定、現在は破産手続きが進められている。
京都新聞
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