09/05/25 16:24:51 0
★ブーケトスは人権侵害だ AERA5月25日
─まず最初に、私は嫉妬しているのではありません。結婚する友人を祝いたい気持ちでいっぱいです。
でも、あの時間だけは許せないんです。─
チャペルの外に出た。「独身女性のみなさ~ん」 ついにきた、あの時間。
先日、出席した結婚式で、私(35歳・独身)は気づかぬフリをキメ込んで、よそ見をしていた。なのに
周りの既婚者に「ほらほら」と背中を押された。あんまりイヤそうにすると、祝福ムードに水をさしちゃう。
だから、キャーとか言って参加した。
そう、ブーケトスの時間。
心の中で「ブーケがこっちに飛んできませんように」と祈った。だって、受け取ったら最後、こうとどめを刺される。
「次、がんばってね」
これって、職場で同じことをしたら、セクハラじゃない? 結婚式だから許されているこの習慣、何とかならないの。
そう思っていたら、東京都内で出版社勤務のレイコさん(29)に会った。
話を聞いて、のけぞった。
レイコさんは昨年10月、静岡に住む友人の結婚式に出た。すると突然、披露宴の途中で、自分の名前を呼ばれた。
「前に出てきてくださーい」
司会者の声に席を立つと、みんなが一斉にこちらを向いた。「あの人だれ?」という視線が痛かった。
スピーチは頼まれていない。何だろうと思っていたら、司会者が「花嫁からの花束贈呈です」と言った。
「これって、もしや究極のブーケトス? それも、『名指し式』じゃないの!」と思いつつも、精いっぱいの
笑みを浮かべて前に出たら、腕にブーケの重みがずしり。
司会者が「新婦から感謝をこめて」と言うと、背後から拍手が起きた。
30歳を前に、周りは結婚ラッシュ。この6月までに、半年間で8人が挙式する。レイコさんは仕事一辺倒で、
いまのところ結婚の予定はない。ボーイフレンドもいない。友人の結婚はうれしいし、祝福もしたい。
なのに、ブーケをもらって後味が悪いのは、どうして?
ブーケトスにワクワクしたころもあった。24歳のとき、兄の結婚式で、ブーケをつかまえようと、必死に
ジャンプしたっけ。でもいま、ブーケトスは苦痛だ。(>>2-10につづく)
URLリンク(zasshi.news.yahoo.co.jp)