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★見つけ次第撲殺! 突然の犬禁止令の背景は? 中国の地方都市
・中国の地方都市でこのほど、「市内を犬禁止区域と指定し、犬は見つけ次第撲殺する」との強烈な
内容の「犬類管理規定」が発表され、犬を飼っている市民が強く反発している。
この都市は中国の東北部にあり、ロシアと国境を接する黒竜江省の黒河市。古くから犬を飼う
習慣があるため、これまでに観光客や小中学生が犬にかまれた事件は時折あったが、野犬は
ともかく、当局が「飼い犬」を問題視することはとくになかった。今回は何の前触れもなく
「犬のない町」を目指すことを宣言、市政府の男性職員らで構成し、犬を撲殺する「打狗(狗は
中国語で犬のこと)隊」は今月中にも市内でパトロールを開始するという。
多くの市民は戸惑い、農村部に親戚(しんせき)がある家は慌てて犬を避難させるなど混乱した。
ある年配の女性は「子供はみんな遠くへ出稼ぎに行ったので、唯一の家族の犬がいなければ
生きていけない」と、規定撤廃を地元メディアに訴えている。
インターネットの書き込みでは現地政府を「独裁者」「ナチス」などとする批判が殺到する一方、
この規定が突然発表された背景について多くの憶測が寄せられた。「市が観光都市の認定を
国に申請したためだ。犬を一掃すれば認可が下りやすくなる」という説のほか、「市の指導者が
最近、川の近くで犬にかまれた個人的な恨みからだ」との未確認情報も寄せられた。
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