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九州新幹線鹿児島ルートの全線開通まで残り2年を切り、駅間が5.8キロしかない新鳥栖(佐賀県鳥栖市)、
久留米(福岡県久留米市)両駅への停車数をめぐる「誘致合戦」が熱を帯びる。「開業3カ月前でないと
決まらない」とJR九州。県をまたいで関係者は知恵を絞る。
「鳥栖は九州の交通の要衝。全便停車を期待しています」(鳥栖市新幹線対策課)。同市はJR在来線の
鹿児島、長崎両線が通り、高速道路では九州道と長崎道・大分道が直交する鳥栖ジャンクションがある。
九州の交通網の結節点だ。
新鳥栖駅は鳥栖駅の西約2キロの田園地帯に新設され、在来線の新駅も隣にできる。18年度開業予定の
長崎新幹線も新鳥栖駅に乗り入れる予定。
さらに、同市は新鳥栖駅を九州のバス観光の拠点にしたい考え。
佐賀県観光課は、新大阪―鹿児島中央間を直通運転する新幹線の新型車両「さくら」を使った観光客が
増えるとみて、近く、関西の旅行会社の担当者に売り込みをかける。
駅前では13年に、がんを切らずに粒子線で治療する北部九州で初めての専門施設が開業する。
古川康知事は「何もしないと人口の多い方(久留米)に(新幹線が)止まってしまうという危機感を持っている」。
対する久留米駅側は、久留米市や商工会議所などでつくる協議会が03年から毎年、同駅への「全列車の
停車」を目指してJR九州や国に陳情を繰り返している。ただ、新鳥栖駅と近すぎるため、全便が両駅とも
停車するとは考えにくく、協議会会長でもある江藤守国市長は「30万都市でもあり、佐賀東部を含む
筑後地区の商工業の中心都市。速い列車まで止められるよう、それにふさわしい街づくりをしたい」。
久留米駅の最大の強みは、現在の駅舎と同じ場所に新幹線が停車するため在来線と一体化した
整備ができる点だ。駅に新たに西口を設け、東口と結ぶ歩行者用の「東西自由通路」を整備し、
24時間開放する。駅前の市街地再開発も進み、来春までに地上35階建ての高層マンションが完成し、
周囲には商業施設も入る。
asahi.com 2009年5月24日5時9分
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