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★「自由過ぎて」私服不人気…千葉県立小金高、制服再導入へ
・千葉県松戸市の県立小金高校(堀誠校長)が、志願者離れに歯止めをかけようと、これまで認めていた
私服通学を廃止し、制服着用に切り替える。
この方針は昨年末、周辺中学などに通知され、今春の入試では定員が今の280人になった05年度
以降、最も多い計600人が受験。一定の手応えを得たという。
同校はもともと制服だったが、生徒らの希望などを受けて1993年度から服装を自由化し、これが
大きな特色の一つになっていた。県教委によると、県立全日制で私服通学の高校は現在、同校の
ほかには東葛飾高(柏市)1校しかない。
ところが近年、小金高は受験倍率が低下傾向をたどり、04年度には学力検査入試で1・15倍と
「定員割れを心配するレベル」(本城学教頭)まで低下。危機感を募らせ、05年度から教職員が
毎年100校以上、周辺中学や学習塾を訪れて、どうすれば人気回復が図れるか意見を求めた。
その中で、同校が着目したのは「今の中学生は私服より制服を好む。制服がない学校は敬遠される」
との指摘だった。
学園紛争があった1960~70年代を中心に、「自由」を求める気風から、全国的に私服を認める
高校が増えたが、近年は「制服回帰」が進んでいるとされる。中学・高校の事情に詳しい出版社
「声の教育社」によると、「私立などで制服をモデルチェンジすると受験者が増える傾向があり、制服が
学校選びに影響を与えている。首都圏では高校の90%以上が制服で、増加傾向にある」という。
小金高では、「制服再導入」の先例として、埼玉県立越ヶ谷高校を視察。人気低下に悩む伝統校という
「同じ悩み」を抱えていたが、03年度に制服を導入してからは状況が好転し、今春の入試では、
受験倍率が埼玉県東部で1位。「“自由過ぎる”としてあまり来てくれなかった地元の中学からも、
生徒が来るようになった」(中山長年・越ヶ谷高教頭)という。(抜粋)
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