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国内で新型インフルエンザウイルスの感染が広がっていることをいち早く察知するため、
国が整備していた「外来サーベイランス」という監視システムが、全国ほとんどの自治体
で運用されず、機能していなかったことがわかりました。専門家は「感染拡大の発見の
遅れにつながった可能性もある」と指摘しています。
国は、海外で新型インフルエンザウイルスの感染が確認された際、日本国内での感染を
いち早く察知するため「外来サーベイランス」という監視システムを整備しています。
このシステムは、全国のおよそ7500の医療機関が、高熱やけん怠感などインフルエンザ
に似た症状を訴えた患者の人数を、毎日、国に報告するというものです。空港や港で感染に
気づかず、入国した人がいても、国内で感染が広がり始めた段階で異変を察知するのが
ねらいで、厚生労働省は、今月1日システムの運用を始めるよう都道府県などに通知しました。
しかし、感染が数多く見つかった兵庫県や大阪府を含め全国のほとんどの自治体では、医療機関
に運用開始を知らせるなどしておらず、システムが機能していなかったことがわかりました。
運用を始めていない自治体は「通知に気づいていなかった」とか、「水際対策で手いっぱい
だった」などと理由を話しています。これについて、新型インフルエンザ対策に詳しい東北大学
の押谷仁教授は「システムが機能していなかったことが、感染拡大の発見の遅れにつながった
可能性もある。感染の広がりを検知する仕組みを早急に整える必要がある」と指摘しています。
厚生労働省は「十分な準備ができていなかったと言われればそのとおりだが、システムが機能
しなかったから感染者を見逃したとは思わない。早期に感染者を発見するため、このシステムを
含め、さまざまな監視システムを機能させるようにしたい」としています。
▽NHKニュース
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