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「毎日が不安。なぜ逮捕できないのか」-。足利市内のJR両毛、東武伊勢崎の両線で置き石
事件が頻発している。三月以降で既に十一件発生。周辺住民のいら立ちは頂点に達しており、
捜査当局への不満も漏れる。足利署は、同一犯による可能性が高いとみて、列車往来危険の
疑いで調べを進めている。
事件は、三月七日から今月十六日までに、三-十四日の間隔で発生している。時間帯は
いずれも夜間と早朝で、土日祝日や金曜の夜に集中する傾向がある。道路が入り組んだ
住宅街周辺の人専用踏切などが集中的に狙われており、遺棄物のコンクリート塊やマンホールの
ふたなどは現場周辺で調達され、電車通過の直前に置かれている。当日の天候はいずれも
晴れか曇り。七割以上が小山方面行きの下り電車だ。
捜査関係者は、手口が似ていることから同一犯の可能性が高いとみている。土地勘があり、
徒歩か自転車など小回りの利く乗り物で移動。遺棄物は重さ十キロ程度であることから、
若い男による犯行も視野に入れている。
今回の事件で適用される列車往来危険罪は二年以上の有期刑。転覆や乗員死亡などに
つながった場合は無期懲役、死刑まである重大事犯だ。
事件が集中する栄町で鉄工業を営む茂山達夫さん(69)は「犯行に使われそうな鉄板や
石は全部片付けたが、毎日不安でしょうがない。早く終わってほしい」。線路沿いに住む
六十代の女性は「もし脱線したらと思うと眠れない」と不安を漏らしていた。
JR、東武も警察との連携を強化、職員が周辺を巡回したり、危険地域の低速走行などで
対応している。足利署の手塚港副署長は「大変悪質で、愉快犯なら許せない。警察に
対する挑戦だ。一刻も早い逮捕に全力を挙げる」と話す。
東京新聞 2009年5月21日
URLリンク(www.tokyo-np.co.jp)
▽被害現場の一つ、栄町2の踏切(画像)
URLリンク(www.tokyo-np.co.jp)