09/05/20 12:29:23 0
(>>1のつづき)
どこか計算され、ただ友愛を唱えるのとはわけが違う。もっとも、鳩山さんにもある種の変節はある。
自民党の中川昭一政調会長(当時)が3年前、核保有について「議論はあっていい」と語ると、「議論自体も
許されない」とやった。だが、その7年前に、彼が正反対のことをいっていたことをご記憶か。西村真悟
元防衛政務次官の核武装発言に関して、「議論すらいけないという発想はいかがか。本質論をえぐる議論を
していきたい」と述べていた。
鳩山さんの発言にもウラがあるけれど、それは国内政局という狭い世界の「誠心誠意のウソ」(三木武吉)
とはいえないか。ご説の通り、防衛の本質をえぐる議論をしていただきたい。
ところが、15日の公開討論会では憲法改正を「大上段に構えている余裕があるのか、ないのか」だし、
集団的自衛権も「すべてができないというべきでもないし、すべてやっていいという話でもない」という。
曖昧模糊というべきか、同盟関係にある米国も「だから?」と聞きたいだろう。
小沢一郎前代表は米軍駐留は「第7艦隊だけで十分だ」と中国や北が喜びそうなことをいったが、
それなりに明快だった。鳩山さんの曖昧さは、政権奪取後の自由度を確保しておくためなのか。それにしても
記者会見は、甘い幻想をちりばめており、政権党の責任に不安が残る。
「愛」のカブトをいただく直江兼続は、上杉家第一の戦略家であった。用兵が巧みなうえに、情報収集に
忍びを多用し、敵将に金銀をつかませて籠絡した。「愛」のウラは「策」であり、人々の繁栄と安全を確保する
「腹黒外交」の達人であった。いまは、鳩山外交が腹黒く変節することを願うばかりである。(以上、一部略)