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アマチュア歴史家が持論を展開し合う「第5回 復活!全日本邪馬台国論争大会」が
17日、宇佐市の宇佐神宮で開かれた。吉永小百合主演の映画「まぼろしの邪馬台国」の
公開を機に23年ぶりに開かれ、事前申し込みを大幅に上回る350人が参加。邪馬台国
ブームの再来か、と思わせる盛会となった。
大会は、同市のまちおこしグループが建国したミニ独立国「新邪馬台国」のイベントとして、
81年から86年にかけて4回開いた。昨年11月に映画が公開され、宇佐へのバスツアーや
雑誌、テレビの取材が増えた。「ブーム再燃の兆しかも。不況の中、地域活性化に
つなげたい」と再開することにした。
全国から論文を募集し、選考委員会で選んだ5人が持論を発表した。邪馬台国の場所に
ついて、4人が宇佐を含む北部九州説、1人が山陰説で、コーディネーターの安本美典氏
(75)=雑誌「季刊 邪馬台国」編集責任者=も北部九州説を唱えた。
畿内説の学者が多い現状について「魏志倭人伝には九州内のことしか書かれていない。
畿内説はねつ造と同じ」と過激な意見も飛び出し、大きな拍手を受けた。
長野県茅野市の種村凱夫さん(66)は「邪馬台国はロマン。いろんな人の説を聞いて
一貫しているかどうかを見る」と楽しんだ。安本さんは「畿内説の論者がいなかったのは
残念だが、かなり盛り上がった。映画をきっかけに議論が盛んになった」と驚いていた。
主催者は「結論が出なかった」ことを理由に、来年も開くことを宣言した。
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