09/05/16 22:03:35 0
土を使わず、農薬なしで育った野菜がスーパーに並ぶようになった。
生産しているのは、食品会社や鉄鋼メーカーなどが運営している「植物工場」。
まだ栽培できる品種は少なく値段も高いが、
天候に左右されず安定的に生産できるメリットもある。
「工場育ち」の野菜が食卓の主役になる日は来るのだろうか--。
虫食いのない青々としたレタスが一面に広がる。
よく眺めると、レタスはぷかぷかとプールの上に浮かんでいる。
オゾンで殺菌した養液が土の役目を果たしているのだ。
茨城県土浦市にあるガラス張りの植物工場。
病原菌の侵入を防ぐため、工場に入るには白衣に帽子、長靴を身につけ、
手を洗わなければならない。
徹底した衛生管理で農薬は不要。
コンピューター制御で温度や湿度、水温、日照時間を最適に保つため、天候に左右されず、
安定した品質の野菜が作れる。
生育日数は露地栽培の約半分で、年間最大28回も収穫ができる。
経営するのは鉄鋼メーカー、JFEホールディングスの関連会社「JFEライフ」。
「1年を通じ安定供給できるため、引き合いが増えている」という。
80年代半ばに前身の旧川崎製鉄が事業多角化で農業を始めた。
農林水産省と経済産業省の調査では、太陽光との併用タイプを含めた植物工場は
全国に50カ所。
キユーピーなど食品会社のほか、自治体や農協が設置し主にレタス、
サラダ菜、春菊など葉物が生産されている。
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