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・「年越し派遣村」を出た3人の共同生活は、3カ月足らずで終わった。こつぜんと姿を消した同居人。
共に職探しをして、食卓を囲んだ毎日は、あっけない終わりだった。
大さん(32)、ヒロさん(35)、西村さん(41)が共同生活を始めたのは、派遣村を出てすぐの今年
1月17日。村で知り合い、「3人でやっていこう」と話し合った。
生活保護を受け、東京都板橋区のアパートに隣同士、1人1部屋ずつ借りて始まった新生活。
一番年上の西村さんの部屋に皆が集まり、パソコンを使って一緒に仕事を探し、夕食をともにした。
「一緒にいると食費も助かるし、仕事探しも相談できる」と励まし合った。
西村さんが食事作りの担当。ドアに掃除、ごみ出し、食器洗いの当番表を張った。
4月3日、西村さんが突然姿を消した。待ち合わせ場所に現れない。3時間後、大さんの携帯電話に
「あと20分で着くから」というメールが届いたが、西村さんは現れなかった。大さんもヒロさんも「何か
あったんじゃないか」と心配した。何度も留守番電話に伝言を残し、メールも送ったが、返事はなかった。
心配が疑念に変わっていったのは、数日してからだ。
西村さんがいなくなったのは2人が食費として計4万円を渡した日。別の派遣村の仲間に
「15日から長野の農家に仕事に行く」と話していたことも知った。しかし、一緒に長野に行くはず
だった人にも連絡はなかったという。
「何でも相談し合ってきたのに、裏切られた気分だよ」。ヒロさんは憮然とした。
4月17日、大家さんが西村さんの部屋の鍵を開けると、家電も洋服も残されたままになっていた。
部屋を明け渡し、家賃の保証会社の人に「食費2万円分のかわりに家電を引き取らせて頂きます」と
一筆書くよう言われ、2人は荷物をすべて引き取った。
「村で知り合って、本当に信頼していた。こんな形で3人の生活が終わるとはね」
2人の生活費はそれぞれ約7万。2万円がなくなったことは大きいが、警察に被害届は出さないつもりだ。
ヒロさんはもうすぐ、配管工の職業訓練を受け始める。
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