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日本レコード協会によると、2008年のCD生産は約2億4000万枚で、
1999年の約4億2000万枚の半分近くに落ち込んだ。逆に、有料音楽
配信のダウンロード数は2005年の約2億7000万回から、08年は
約4億8000万回と倍近くに伸びた。
特にシングルCDの落ち込みが激しい一方、有料音楽配信の9割近くが
携帯電話などのモバイル機器からダウンロードされており、同協会は
「若者層で、シングルCDは携帯電話での音楽購入に取って代わられつつ
ある。イヤホンで聴くようになるなど、音楽を楽しむスタイル自体が変わって
きているのでは」と分析する。
CD店が減り、地元で活動するミュージシャンも戸惑っている。金沢市の
ライブハウス「vanvanV4」の若狭剛社長は「若者がCDを自費製作しても、
置いてもらえる場所が減った。発表の場が少ないのは問題だ」と話す。
クラシックの世界でも同様。オーケストラ・アンサンブル金沢は、地元色の
強いCDはヤマチクと共同で製作してきたが、「今後は自主レーベルで
出す可能性も含め、考えないといけない」と話す。
金沢市中心街の関係者は「駅前や郊外に行けばCDは買える。通販もある。
新たな出店者がいないのは、消費者が求めていないからでは」と話すなど、
空洞化解消の兆しは見えない。
ただ、プレーヤーを製造するパナソニックは「どのミニコンポでも、まずCD、
次にiPodやSDカードが使えるという位置付け。縮小傾向とはいえ、かつての
レコードみたいにCDが無くなることはないでしょう」と話している。
(2009年5月15日 読売新聞)