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これまでは観光とあわせて訪れる中高年の参拝客が多かったが「1、2年前から若い女性の姿が
多く見られるようになり、こうした絵馬も掛けられるようになった」と菊池さん。特に長期休暇中は
1枚800円の絵馬を購入し、喜々として筆を振るう若い女性観光客の姿が目立つという。
愛知県から夫婦で仙台観光に来たという男性(55)はイラスト絵馬を見て
「今の若い人は戦争のことなど知らないから、護国神社のことも分からないだろう」と言いつつ、
「面白いことやっているねえ」。
一方で、否定的な意見も。一部の参拝者からは「御英霊に失礼ではないか」
「不謹慎ではないか」という声が神社に寄せられているという。
実は、同神社裏手には、政宗を祭る「浦安宮」があるのだが、ここを訪れる参拝者はほとんどいない。
菊池さんは「絵馬に何を書くかは私たちが関知するところではない。政宗公ゆかりの地ということで
仙台を訪れ、喜んでくれているわけだし、イラストをみて楽しんでいる人たちもいる。
正直なところ困惑はしているが…」と複雑な表情だ。
人気キャラクターをきっかけに若い参詣者が急増した例としては、テレビアニメ「らき☆すた」の
美少女キャラが住むとされる関東最古の大社「鷲宮神社」(埼玉県鷲宮町)がある。同町では
昨年9月の「土師(はじ)祭」に「らき☆すた神輿(みこし)」を登場させるなど地元商工会が知名度アップに活用している
もっとも、護国神社としては、この武将萌えブームをそっと見守る方針で、
イラスト絵馬の排除なども考えていないという。
菊池さんは「イラストを描いて奉納するのも1つの信仰の形」としたうえで、
「ここは、戦争で亡くなった方々の魂が祭られている場所。絵馬を奉納される際は、
できれば神社の成り立ちや英霊の方々の思いも理解していただき、
神社に参拝してもらえればうれしい」と話している。(おわり)