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サンゴを食い荒らすオニヒトデが沖縄県・石垣島や周辺海域で急増し、
約20年ぶりとされる本格的な大発生に突入した。
オニヒトデはもともと夜行性だが、数が増えて性質が変化し、日中も大群でサンゴを襲い始めている。
環境省や地元ダイビング業者などがこの海域で08年に駆除したオニヒトデの数は、
前年の20倍近い約6万5千匹。
今年は1~3月だけで、すでに2万5千匹を駆除した。
環境省によると、50メートル四方の海底に100匹を超すオニヒトデが見られる場所もあった。
隊列を組んで移動し、海底のサンゴを次々と死滅させている。
トゲだらけの腕を広げ、覆いかぶさってサンゴを食べる。
被害を受けたサンゴは白い骨格がむき出しになって死滅する。
石垣島北部の水深10メートル前後では、白くなったサンゴが海底のあちこちにみられた。
石垣島や石西礁湖のサンゴは07年の白化現象で激減した。
生き残ったサンゴがオニヒトデに食害されると、壊滅的な状態になると心配されている。(山本智之)
ソース:朝日新聞
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大発生して水深10メートルの海底に密集するオニヒトデ=沖縄県・石垣島沖、関口聡撮影
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