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★シャープが誇る液晶テレビのブランド「亀山モデル」が消滅へ
・シャープが三重県にある亀山工場で生産したパネルを採用した液晶テレビ「AQUOS」を
「亀山モデル」と銘打って販売していますが、「亀山モデル」が消滅してしまうことが明らかに
なりました。
「ブランドにまでなった」とシャープが自負するほどの知名度を実現している「亀山モデル」ですが、
今後は新たなブランドに取って代わられるようです。
毎日新聞社の報道によると、シャープの片山幹雄社長がテレビ向け液晶パネルを生産している
三重県亀山市の「亀山第2工場」の生産設備を、将来的に海外に移設する方針を明らかにしたそうです。
シャープは国内生産にこだわり、亀山工場で生産した液晶テレビを「亀山モデル」として販売して
きましたが、すでに「亀山第1工場」の生産設備を中国へ移す方針を明らかにしており、国内では
最新鋭モデルの生産を10月に稼働する堺工場(大阪府堺市)に集約して行うとのこと。
これは世界的な不況や円高を受けて、シャープの2009年3月期の連結業績が1956年の東証上場
以来初の営業赤字と最終(当期)赤字に転落したことによるもので、為替変動の影響などを
避けるため、中国などの大消費地で液晶パネルなどを現地生産する方針に切り替え、中国の
家電メーカーとの合弁会社などで運営する工場に生産設備を移転するとしています。
なお、液晶パネルの生産を海外に移設するものの、亀山工場はテレビの組み立て工場として
存続するとみられており、亀山工場でパネル生産に携わっていた従業員については、堺工場への
移転を順次進めていくそうです。つまり今後「亀山モデル」は「堺モデル」に取って代わられると
いうことなのでしょうか。
ちなみにシャープは亀山工場を設立するにあたって、雇用の促進、税収の増加などを見込んだ
三重県や亀山市から計135億円の補助金を受け取っていますが、生産拠点を堺工場へ完全シフト
することについての自治体の対応が気になるところです。
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