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麻生太郎首相は13日夜、「週刊新潮」で知人女性との宿泊旅行が報じられた鴻池祥
肇(よしただ)前官房副長官の引責辞任に「(辞任は)健康上の理由だ。健康まで任命
責任なのか分かりかねる」と述べ、自身の任命責任をきっぱりと否定した。河村建夫官
房長官は同日午前、「任命責任は避け得ない」と厳しい認識を示したが、首相の“逃げ
”の姿勢に野党だけでなく、与党からも批判が続出するのは必至だ。
同誌によると、鴻池氏が4月28日から同30日にかけ、2泊3日で静岡県熱海市に
女性とゴルフ旅行に出掛け、国会議員に与えられているJRの無料パスを使用した。旅
行は新型インフルエンザの警戒水準引き上げ時で、官邸で対策本部幹事会が行われてい
た。
麻生首相は、鴻池氏が対策本部幹事会メンバーではなく「連絡が取れるところにいれ
ば問題ない」と、ひらき直りともとれる説明をした。公務用のJR無料パスを使用した
とされる点も「事実関係を知らないので答えようがない。不信感を買わないようにする
のが大事だ」、さらに「週刊誌を読んでいないので詳細は知りません」とし、まるで、
われ関せずといった責任逃れに終始した。
民主党の鳩山由紀夫幹事長は「(最初に)スキャンダルが発覚した1月になぜ首相は
鴻池氏をかばったのか。首相の任命責任も極めて重い」と強調した。特に、新型インフ
ルエンザの問題時に「この緊張感のなさは何なのか。麻生内閣の体質だ」と非難した。
河村氏も会見で「事実なら極めて遺憾」。JRの無料パス使用に「公私混同があっては
ならない」と厳しく指摘したほか、与党内からも批判が続出した。自民党の村田吉隆国
対筆頭副委員長は「けしからんことだ」。公明党の浜四津敏子代表代行も「許されない
こと。辞めるのは当然」と憤った。
麻生首相は、中川昭一元財務相の酩酊(めいてい)会見後、当初は続投を指示した。
鴻池氏の1月の最初の女性問題報道にも河村氏の厳重注意だけ。その後、いずれも辞
任。問題の当人以上に、麻生首相の姿勢も政権への打撃となりそうだ。
■ソース(日刊スポーツ)
URLリンク(www.nikkansports.com)