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全国各地の動物園がカラスに悩まされている。
神戸市立王子動物園でもダチョウの羽を巣作り用にむしるなど“悪行”はえさの横取りにとどまらない。
動物をつついて死なせるケースも。
都市部のカラス急増が背景にあり、駆除を本格化させた動物園もあるが、
飼育担当者は「頭がいいから対策をすぐ見抜かれる」。カラスとの知恵比べが続く。
王子動物園のダチョウ舎。二頭のうち一頭の背中は羽が抜け落ち、はげ上がっている。
「カラスが巣作り用に抜いていくんです」と石川理園長。昨年は集中攻撃されたメスが衰弱し、死んだ。
サイは背中を何度もつつかれた。傷口を作り、かさぶたをえさにしていた。
ペンギンの卵が奪われたこともある。
園の北側の林にカラスのねぐらがあるという。「今後、何らかの手を打つ必要が出るだろう」と石川園長。
名古屋市の東山動物園でも、カラスは天井のない飼育舎に出入りし、えさのリンゴやキャベツを横取り。
ラクダの毛を抜き、生まれたばかりのシカの赤ちゃんを突いて死なせたこともあった。
愛知万博による丘陵地帯の開発が盛んになった十年ほど前から、行き場を失ったカラスが
園内の森に移りすんだらしい。
そのため、フラミンゴの繁殖シーズンには卵を守る防護ネットを張るなど対策を講じたが、
効果は長続きしない。担当者は「慣れると、ネットのすき間を見付けて侵入する。手ごわいです」。
東京都の上野動物園は十年前から駆除に本腰を入れた。プレーリードッグの赤ちゃんが
飼育員の目の前でカラスにさらわれ、危機感を持ったという。
園内に毎年十個ほどできる巣は高所作業車で撤去。都に有害鳥獣駆除の申請をした上で
わなを仕掛け、殺処分もしている。
ただし、わなには、その年に生まれたカラスしかかからないという。
上野動物園の田畑直樹副園長は「カラス対策は動物園共通の課題。アイデアを交換し、
いい方法を開発したい」と話す。
ソース:神戸新聞
URLリンク(www.kobe-np.co.jp)
画像:王子動物園の背中が禿げ上がったダチョウ(小さくてわかりにくいです)
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