09/05/14 12:06:48 hkrkR8wM0
>>376
まったくだ。
人間ってのは、死ぬのは皆怖いもんなんだよ。本能で怖いと感じるんだ。
じゃあなぜ死ねるかといえば、その本能がぶっ壊れたからだ。
精神がぶっ壊れた人間は、元々強かろうが図太かろうが自殺しちまう。
ドクターやるってだけで、ものすごい精神力が必要だ。
遊びに行く暇も休まる時間も盆暮れ正月もない。当然友達は減っていく。
論文提出前の3ヶ月間は極限まで追い込まれる。それが不受理。
それだけで相当ショックだったはずだ。しかも不受理の理由は不明。
同期は卒業していく。ますます取り残される。
親や友人は五月蝿くは言わないが、明らかに心配しているのが分かる。
「あと1年頑張れば…」と言ってみたりする。
大学以外の人間は博士の実態なんて知らない。
「ドクター?医者になるの?いい歳して学生なんて楽だね」なんて言われる。
学部・修士卒の同期の人間はバリバリ働いている。結婚の話も耳に入る。
自分はどんだけ頑張っても収入はない。D4なら奨学金ももらえなかったはずだ。
RAやバイトなどで食いつなぐ。
次こそは通さなきゃ、と必死になる。
しかしストレス発散の時間もない。この頃には一緒に飲んでくれる友人も少ない。
研究のことを忘れる時間が欲しいが、人に会えば「お前どうすんの?」と言われる。
論文を出しやすい研究室の奴が、「2本?お前それ少ねぇよ」なんて言う。
そして提出前の地獄。理由の分からない不受理。金も尽きる。
D3で不受理の時に諦めて就職すればよかったのかと自分を責める。
29歳、今更研究しか知らない人間を取ってくれる所などあるのかと責める。
応援してくれた親に何ていえばいいのか分からない。
辛かったと思うぜ。簡単に「~しとけば~」なんて言うなよ。