09/05/14 00:32:42 81NGmvxxO
10年ほど前の話だが、西新宿のマンションに住んでいた時の事だった。
隣の部屋の奴が夜中の1時くらいから朝の6時7時頃まで大音量で音楽を聴いていた。
ちゃんとした鉄筋コンクリートのマンションであるにもかかわらず、何を聴いていたのか判る程の騒音。
最初の頃は俺も自宅に仲間を呼んで麻雀したり、相手にも迷惑をかけていたと思う事にして我慢していた。
しかし、夜中から明け方という時間は自分の生活とは真逆だったし、毎日毎日と繰り返される寝不足の日々。
相当ガマンしてきたのだが、隣の住人と話をしようと決意し、インターホンを押したある日の晩の出来事。
事を荒立てないように、『自分も気を付けますので、お互いに静かにしませんか?』
程度の文句というよりはお願いのつもりだった。
隣の部屋の玄関の前に立ち、インターホンのボタンにそっと触れる。
中から聞こえてくる音楽は相変わらずの大音量だ。俺は少し緊張していた。
しかし、行動を起こさねば何も変わらない。勇気を出してボタンを押した。
すると、暫くして音楽がやんだ。中の人は訪問者に気付いている。出てくるのか…?余計に緊張が強まる。しかし―。
出てこない。隣の住人は気付いているのに出てこない。
気付いていながらに無視をされていると気付いた瞬間、我を失っていた。