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市電事故「飛び出し」と説明 実は運転士が信号無視 お母さん悪くない 熊本地裁公判
被害者参加制 「真相を」夫 法廷へ
熊本市で昨年10月12日、小学校教諭香山雅生さん(35)の妻、佳代さん
=当時(34)=が自宅そばで路面電車にはねられ、亡くなった。電車を運行する
市交通局は当初「青信号で女性が飛び出してきた」と説明したが、近くの防犯カメラ
映像から電車が信号無視していた疑いが強まり、運転士(53)が業務上過失致死罪で
起訴された。公判は熊本地裁で7月にも始まる。「妻の名誉を回復したい」‐。
香山さんは「被害者参加制度」により、法廷に立つ。
事故は日曜日の昼すぎに起きた。佳代さんは美容院からの帰り道、自宅マンション前の
横断歩道付近を歩いていて、はねられた。香山さんが、帰りが遅いと気になり、
ベランダから見下ろすと、救急車が来ていた。
「まさか」。携帯電話を何度も鳴らすと、救急隊員が出た。病院に着いたとき、
佳代さんはすでに意識不明。「もうすぐ帰るからね」。事故の4分前、携帯電話の会話が
最後となった。意識が回復しないまま、今年2月9日に亡くなった。
事故当日の夕方、病院で運転士と市職員3人から「電車側の信号は青だった」と説明
された。警察は「何か困っていたことはないですか」と自殺の可能性を尋ねた。
長女(7つ)と長男(5つ)に囲まれた幸せな生活。「そんなわけがない」。状況が
のみ込めなかった。
8日後、事態は一変する。警察の見方が「市電が赤信号で進入した可能性が高い」に
変わった。自宅1階に設置された防犯カメラが偶然、事故の際、赤信号を進入する電車を
とらえていたのだ。
※続きます。
西日本新聞 2009/05/13付 西日本新聞朝刊
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▽法廷に立つ決意を固めた香山雅生さん。自宅マンション(奥)の目の前が事故現場となった(画像)
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