09/05/13 16:45:00 0
>>1のつづき
2カ月後、今度は「ダイヤを掃除してあげる」と呼び出された。
また疲れ果てた末に「婚約指輪になる」という指輪を約71万円で契約。
さらに半年後「これを買ってくれたら、もう何もお願いしない」とイタリア製のスーツを
約78万円で買わされた。月々の支払いは4万4400円。給料の3割に膨らんでいた。
大阪が本社のA社は、今は存在しない。県消費生活支援センターには、
同社への苦情が02年から計11件あった。
ただ、男性の被害はこれで終わらなかった。
2年後、知らない女性から「あなたはA社の違法なデート商法にひっかかりましたね」と
電話があった。JR金沢駅前にあるホテルのラウンジで会った30代後半の女性は、
A社の手口のおかしさを延々と説明した。
「だまされていたんだ」と涙が止まらなかった。
女性は「私が解決してあげます。だから、この中から1点買って」とB社の宝石を
テーブルに並べた。ダイヤのペンダントを102万円で契約した。
だがA社への支払いは止まらず、月々の支払いだけが1万3800円増えた。
「女友だちができたこともありましたが、ローンが気になって彼女に向かって行けませんでした。
このことさえなければ、今頃はお金をためて結婚しているかも。自分がみんな悪いんですけどね」。
男性は先月、同センターの仲介で、まだ支払いが残っているB社(東京)と返金交渉を始めた。