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富士通研究所(本社:川崎市)は2009年5月12日、カメラ付き携帯電話を
ビューワーとして使い、暗号化された画像を閲覧する技術を開発したと
発表した。携帯電話を通して印刷物をのぞき込むことで、暗号化された
領域を復号して見られるもので、世界初の技術という。2009年度中の
実用化を目指す。
昨年6月に発表したスキャナーとPCを使う印刷物復号化技術を発展させ、
同様のシステムを携帯電話のカメラとディスプレイで可能にした。
部分的または全体に暗号化処理した画像やテキストなどを紙に印刷。
必要なときに携帯電話を使って閲覧することで、情報漏えいを防ぎながら
機密文書も持ち歩けるという。
従来の技術では、暗号化画像をカメラ付き携帯で読み取ろうとした場合、
手ぶれや、画像のゆがみなどが発生。復号処理の失敗を繰り返すことで、
成功までに時間がかかっていた。これに対し、今回開発した技術は、新開発の
画像選択フィルター処理を導入して、入力画像から手ブレ画像や歪み画像を
排除。復号エンジンが、領域検出処理と復号処理に集中することで、
より短い処理時間で閲覧可能になるという。
手帳の中に記載している個人情報や、クレジットカードのID、パスワード
などの情報を文書でやりとりする場合の保護に活用できるとしている。
製品化は2010年度中が目標。5月14、15の両日、東京国際フォーラム
(東京都千代田区)で開催する「富士通フォーラム2009」に試作品を出展する。
nikkei TRENDY net 2009年05月13日
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