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・愛知県蟹江町の一家3人殺傷事件で、殺害された会社員山田喜保子さん(57)が台所と食卓に
用意していた夕食の一部が何者かに食べられていたことが10日、県警特別捜査本部への取材でわかった。
殺害された次男(26)やけがをした三男(25)は手をつけていないとみられ、特捜本部は犯人が食べた
可能性があるとみて、食器などに指紋や唾液(だえき)が残っていないか調べる。
捜査関係者によると、食卓には喜保子さんが家族のために準備したとみられるコロッケとオレンジ、
台所の鍋の中には煮魚があった。食べられた形跡は、そのうちの一部にあったという。
喜保子さんの胃の中には消化されていないタケノコやサヤエンドウなどの野菜類が残っていたが、
次男のケーキ店店員雅樹さんの胃の中には夕食に使われた材料はなかった。
雅樹さんは1日午後10時ごろ仕事から帰宅したとみられ、遺体発見時は上半身裸でスーツのズボンを
はいたままだったことから、特捜本部は、喜保子さんが用意した食事を食べる前の帰宅直後に犯人に
襲われたとみている。
三男の会社員勲さんは同日午後8時半ごろ友人との飲食に出かけているため、台所や食卓の
夕飯が減っているのは、10時間以上にわたって喜保子さん方に滞在した犯人が食べた跡である
可能性が高いという。(一部略)
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・特捜本部によると、玄関にあった靴の写真を勲さんに見せたところ、勲さんの運動靴1足が
見当たらないことが判明。家族以外の靴はこれまでに確認されておらず、犯人が証拠を残さないよう
勲さんの靴に履き替え、自分の靴を持って逃走した可能性がある。
また、現場から使用済みの粘着テープが大量に見つかっていたことも分かった。
勲さんの証言では、勲さんは2日午前2時半ごろに帰宅。玄関で座って靴を脱いでいるところを
背後から襲われた。着ていたパーカのすそを後ろからたくし上げるようにして顔を覆われたといい、
粘着テープはその際、犯人が姿を見られないよう何重にも巻いたとみられる。(抜粋)
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