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・大阪府寝屋川市内の府立高3校の生徒27人と教員5人、航空機のその他の乗客14人、乗員2人の
計48人は、成田空港近くのホテル8~10階の部屋に1人ずつ滞在している。
朝、防護服に身を包んだ医師ら5、6人が各部屋を訪ね、「熱はないですか」などと問診をしていく。
食事時間になると、マスクをした係員が各部屋に呼びにきて、生徒らもマスクを着けて、付き添われて
10階の大部屋まで非常階段を使って移動する。3メートルほど離れたテーブルに1人ずつ座って食べるという。
10日は朝がご飯とみそ汁、焼きサケ、しば漬け、昼はうどん、夜は刺し身、澄まし汁、肉じゃがだった。
女子生徒の一人は「旅行中はずっと洋食だったので、久しぶりの和食がうれしくて、めっちゃおいしかった。
早く帰ってお母さんのご飯をたべたい」と話す。
別の生徒は、一緒にホテルにとどまっている先輩と夜中に13時間、内線電話で話して徹夜した。
「さみしくて、話すことがなくなってもずっとつないでいました」
電子辞書に英単語や難読漢字を表示させ、紙に書き写して時間をつぶしている生徒もいた。
「ひますぎて気が狂いそう。部屋の窓から飛行機を見ているけど、外へ飛び出したい」
生徒らの宿泊費は国が負担する。このホテルは10日から6月末まで、厚生労働省の全館借り切りになった。
◇
親たちは、子どもたちを案じている。
「今日は『母の日』やね」。ある母親は10日、ホテルにいる娘からこんなメールを受け取った。
昼と夜の2回、携帯電話で話す。娘は、部屋に届く飲み物リストのコーラに印をつけようとしてやめたと言った。
料金は120円。手持ちの円が5千円ほどしかなく、我慢したという。母親は元気な様子に安心しているが、
「夜になると怖い」ともらした一言が気になっている。
学校側もホテルの生徒たちへの支援に動き出した。1校は、PTAの会計から、家族間の電話代や
必需品の配達料を負担することを決定。別の高校ではクラス担任や部活動の顧問を通じて生徒への
激励文を募ることにした。また、3校とも5月中・下旬の中間テストや小テストの免除や追試を検討している。
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