09/05/10 13:52:44 LR7en2410
>>56
>ウラジーミル・ナボコフの「ロリータ」が刊行して以来、小児性愛者には、犯罪性がつきまとっている。
ナボコフのロリータ以降に、なんでいきなり犯罪性の問題が出てくるんだ?
ちなみに、澁澤龍彦がナボコフの作品から「ロリコン」という造語を広めたのは、
犯罪性のゆえではなく、その美的な価値を追求する姿勢にならったもの。
犯罪性と関連させるのは無理がある。
>少女にしか興味がなく、児童ポルノを大事そうに所持してるだけでも、犯罪者予備軍と見られても仕方がない。
それも無理がある話。
まず、少女にしか興味がない人ばかりではなく、現状の定義では、
精神医学的に問題のないとされているエフェボフィリア(13歳から17歳)に相当する年齢の嗜好も含まれており、
ごくごく普通の人間も、児童ポルノ所持の可能性を抱えることになる。
また、そもそも、ポルノを所持し、空想を逞しくしているということと、
性倒錯に陥っているということは、別の問題(林髞『性、この不思議な原理』など参照)。
さらに言えば、少女対象の性倒錯に陥っているからといって、必ずしも犯罪者予備軍ということにはならない。
それは、サディストが必ずしも女性に傷害行為をするわけではなく、マゾヒストが自殺者予備軍でないのと同じ。
自覚するかどうかは別として、通常、ほとんどの人間には倒錯した欲望が潜んでいると考えられるが、
それを爆発させる人間はほとんどいない。
理性によって抑止している。
にもかかわらず、少女性愛者だけ取り出して罰するのは、昔のソドミー法にも似て、
性的マイノリティの抑圧以外の何物でもない。