09/05/09 10:11:23 O
・不法滞在で17年間日本に住んでいたフィリピン人、カルデロンさん一家が、在留許可を認められず、
両親は今年の4月に帰国。中学校に通う13歳の長女のり子さんのみ在留が認められたニュースは、
まだ皆さんの記憶に新しいと思う。
私も外国に住んでいるし、うちにも13歳の子どもがいるので、親と離れて住む、のり子さんのことを
思うと、何とも言えない気持ちになる。両親は日本の出入国管理法に違反したのだから同情はできない
という意見もあるだろうが、「帰れ」と彼女の通う中学校の前でデモまで行う必要があったのだろうか。
日本で生まれたことまで否定されてしまうのか……。埼玉県弁護士会が会長声明を出し、「親子を
引き離している」と指摘し、「家族にも在留特別許可を出してほしい」と訴えたことは救われた思いだ。
それぞれの国の事情があり、カナダは広いし人口が少ないから、と言ってしまえばそれまでだが、
今回のことはカナダだったらきっと別の形で終結したに違いない。バンクーバーで30年間弁護士
事務所を開いているネーザン・ガナパシさんにうかがうと、まず、のり子さんがカナダで生まれていたら
カナダ人だし、両親に対しても、こちらの移民法にある”humanitarian and compassionate grounds”
人道主義と思いやりのために、カナダに住むことが可能だったという。
私はカナダに来て、日本に生まれたことが大変恵まれたことなのだと痛感している。世界のどこかに
住みたいと思えば何らかの形でかなうからだ。私自身も日本での学歴、職歴を提出したら半年間で
カナダの永住権が取れた。が、ここにはそれこそ、偽造パスポートで入国して来た人もたくさんいるし、
戦争から命からがら逃れて来た人たちもいる。政治的、経済的な理由の難民もいる。カルデロンさんの
フィリピンでの生活がどのようだったかはわからないが、国民の80%もしくはそれ以上が貧困の中で
生活しているのだから、豊かな国へ……と夢を描くのは当然のことだ。(>>2-10につづく)
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