09/05/08 21:42:21 qlrq4Py/0
>>597
> まあ、惜しいと言えば「ドナルドダックのような」と書かれてあれば
> 盗まれることも無かったのかなあ・・・
盗作されることはなかったかもしれんが、それでは文学的価値が・・・
■おばあちゃんは、なぜ「ドナルドダック」と書いたか(まとめ)
【その理由】
a 著者(おばあちゃん)が単純に目前にいるものが「ドナルドダック」であると誤解していた、
b 著者が「ドナルドダック」をあひるの着ぐるみ一般を指す普通名詞かそれに準ずるものと認識していた
c この著作においては紙幅の制限がかなりあったはずで、煩瑣な説明を省くためにイメージしやすい「ドナルドダック」という呼称をあえ
て用いた
d「文学的な効果をねらって、あえてこの呼称を用いた」(下記のとおり)
e これらの複合形 b+cなど
【その文学的効果】
この文章では、最初に現れたのは「ドナルドダックの着ぐるみを着た人」であり、子供達は歓声をあ
げるが、著者にとってはよそよそしい印象を与える。
が、次の瞬間それは「あひるさん」と呼び名が変わり、着ぐるみだから顔も見えず声も聞けないが、
励ましと思いやりを伝ようとする優しい内面の持ち主へと変貌する。
この「ドナルドダック」から「あひるさん」への鮮やかな切り返しは間違いなくこの文章の肝。
それは、この「ドナルドダック」を「あひるの着ぐるみを着た人」などと言い換えてみれば容易に実感できよう。
中村氏には全く存在しない、それ故に気づきもしないこの「文学性」の問題は、オリジナルと盗用との落差の
「質」の問題として表れている