09/05/08 10:07:58 0
交代制勤務の看護師の厳しい労働実態が明らかになった。
看護師の23人に1人、全国で推計2万人が月60時間以上の時間外労働により
過労死の危険水準にあることが分かった。また残業分の4割しか時間外手当が支払われていないなど、
看護現場での人事労務管理の不十分さが浮き彫りになった。
現場からの悲鳴にも似た声に耳を傾けたい。
昨年10月、大阪高裁が過去3カ月の平均残業時間が56時間のケースで
看護師の過労死を認定した。これを受けた日本看護協会は1万人の病院看護師を対象に
昨年10月の勤務実態を調査、3010人が回答した。
看護労働の実態をみてみよう。月平均の残業は23.4時間、年齢別にみると20代が
25.9時間と最も長く、慢性的な疲労を訴える率も他世代より高かった。
疲労の自覚症状が多い看護師ほど、医療事故の不安を感じているというから深刻だ。
このほか、院内研修や持ち帰り残業を時間外勤務として申告していない
▽タイムカードがなく時間外の把握ができない
▽上司が時間外の申告をカットしてしまう
▽時間外手当に上限がある
▽新人は時間外の申告ができない--
などの回答が寄せられた。こうした回答から、看護の現場では労働法が
徹底されていないという実態が浮かび上がってきた。
医療の現場では過酷な勤務によって、産科など特定の診療科で医師不足が深刻化しており、
看護労働でも同じような問題を抱えている。医療崩壊が
内部から始まっていることを重く受け止める必要がある。
続きます
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