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最長で12日間に及んだ今年のゴールデンウイーク(GW)。海外でゆったり過ごし、英気を
養って7日から出勤しようとしたところ、会社から「出社に及ばず」と通告される人が続出してい
る。拡大を続ける新型インフルエンザの感染への懸念が理由だ。「さらにGWが伸びた」と喜ぶ
人、「このまま解雇か」と心配する人など反応はさまざま。過剰反応なのか。万が一の蔓延(まん
えん)を防ぐための適正な措置なのか。予期せぬ事態に波紋が広がっている。
「帰国後3日間は出社に及ばず」
大手電機メーカーに勤める東京都内の40代の男性管理職は、6日まで家族で韓国旅行中、会社
からこんな連絡を受け取った。旅行先でも日々、チェックしていたメールで連絡があったという。
男性は自宅から会社の会議にインターネットで参加しており、出勤扱いになっているものの「おれ
の出世は終わった」とまで落ち込んだという。
関西の国立大学の特任教授(63)も韓国へ旅行。海外渡航の届け出をしていたところ、9日間
の「出校停止」通告を受けた。講師を務める大阪府内の私立大に問い合わせたが「そんなに大げさ
なことはしません」と言われ、対応の違いに驚いたという。
富士通(東京)は5日、4月27日以降にメキシコから帰国した社員は10日間、メキシコ以外
の海外から帰国した社員は3日間、それぞれ自宅待機するよう指示した。GW前に海外旅行を届け
出た社員は約380人。メキシコ行きは数人おり、実際に出勤していない人もいるが、現在のとこ
ろ発熱やせきなどの症状を訴えている社員はいない。
同社広報IR室は「富士通の社員が感染源となって、世間に広めるようなことがあってはならな
いと考えた措置」と話す。
三井物産(同)は4月28日に新型インフルエンザの警戒水準がフェーズ4に引き上げられたの
を受け、メキシコ出張から帰国した社員を10日間、自宅待機にすることを決めた。その時点で対
象が数人いたという。
(略)
産經新聞:URLリンク(sankei.jp.msn.com)