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★「葉タバコの町」伝えたい 「資料館」入館低迷
三好市池田町で、かつて県内一の葉タバコ生産の町として栄えた歴史を伝える
「阿波池田たばこ資料館」の入館者数が低迷している。同町の中心部に観光の目玉と
して開設されたが、入館者は当初から少なく、2008年度はわずか877人。喫煙者が
激減してたばこに関心を持つ人が減っている上、江戸時代から400年続いた町内の
葉タバコ栽培は、生産者減で今年が最後。資料館を運営する市は、強まるばかりの
逆風に危機感を募らせ、新たな集客方法を検討している。(土井省一)
資料館は旧池田町が、幕末~明治時代に刻みたばこ製造所として栄えた旧真鍋家を
購入、改装して00年7月オープン。2階建ての作業棟に、製造工程を解説する模型や
喫煙具、たばこの見本など約200点を展示している。各時代の帳簿類、製造の様子を
撮ったパネル写真、タバコの葉も並べた。
入館者は、市委託管理人の竹内勝子さん(65)の説明を聞きながら館内を巡り、
展示資料から葉タバコ生産で栄えていた町の様子を知る。入り口では刻みたばこの
喫煙を体験できる。
開館時は「地元の子どもたちに郷土の歴史を伝えよう」との期待もあったという。しかし、
資料館前の道路が狭くて車で訪れるには不便で、開館直後から期待したほど人は
訪れなかった。
市によると、有料入館者は最近では04年度の1166人が最高で、年間800人から
1100人で推移。特に08年度は冬場が少なく、12月は19人、1月22人、2月20人で、
入館者ゼロの日もあった。竹内さんは「訪れた人は素晴らしいと言ってくれますが、
平日はあまり来ない」と残念そうだ。
池田町の葉タバコ栽培は、江戸時代に同市山城町で始まったとされ、池田町内でも
多くの農家が栽培。旧日本専売公社(日本たばこ産業)の工場が町の中心にあった。
しかし、工場は1990年に廃止され、葉タバコの買い取りも、高齢化や価格低迷で
栽培農家がかつての50戸から3戸に減り、今秋打ち切られる。(>>2以降に続きます)
(2009年5月6日 読売新聞)
URLリンク(www.yomiuri.co.jp)
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