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「２年たっても心の底から笑える日は来ない」。エキスポランド（大阪府
吹田市）のジェットコースター脱線事故から５日で２年になるのを前に、
事故の犠牲になった滋賀県東近江市の小河原良乃さん＝当時（１９）＝の
母親、美代子さん（５３）が産経新聞の取材に応じ、今も癒えない悲しみを
語った。エキスポ社への不信感は募るばかりで、今月２５日には、刑事責任を
問われた元幹部らの公判で意見陳述に立ち、奪われた娘への思いと事故で
負わされた苦しみを訴える。
エキスポ社の元取締役ら３人は、業務上過失致死傷と建築基準法違反の罪に
問われ、大阪地裁で公判が続いている。美代子さんは「事故が起きた真相を
突き止めたい」と傍聴を続けてきた。
美代子さんによると、エキスポ側の別の元役員らは毎月５日の月命日に
弔問のため自宅を訪ねてくるが、「前の月にわたしが言ったことを覚えて
いないこともあり、何も通じていないのではないかと思うことの連続」だった
という。
一方、被告３人のうち２人は、事故から約１年７カ月たった昨年１２月に
初めて謝罪に訪れたが、美代子さんには遅すぎる謝罪に思えた。「（自宅に）
来たからといって許すわけではない。書類送検で身柄を拘束されなかったのだから、
もっと早くに来てほしかった」と悔しさをにじませる。
しかも裁判を傍聴していても、それぞれが保身を図っているように見えて、
「この人たちの考え方では安全を守ることはできないだろうと思った」。２５日の
意見陳述では「私が言わないと誰にも伝わらない。裁判ではこの思いを裁判長に
訴えたい」という。
※続きます。
▽産経msnニュース 2009.5.5 02:19
URLﾘﾝｸ(sankei.jp.msn.com)
▽大阪府吹田市のエキスポランド跡地（画像）
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