09/05/05 00:23:19 0
・日本の「ソフトパワー」として期待を集めるアニメが、06年ごろをピークに作品数もDVD売り上げも
減り続けている。今春の新番組も激減。関係者は「アニメバブルが崩壊し、右肩下がりの時代に
入った」と話す。
制作会社などで作る日本動画協会によると、1年間に放送されるアニメ番組は00年には124本だったが
06年には過去最高の306本と急増。それが08年には288本に減った。4月開始の新番組も、06年の
60本台をピークに減少に転じ、今年は30本台の見込みだ。
同協会の山口康男専務理事は「数年前からのバブルがはじけた。少子化と不況で市場は右肩下がり。
業界は人余りからリストラへ進むのではないか」と話す。
■深夜放送で人気
バブルをもたらしたのは、90年代後半から増え始めた深夜アニメ。キー局、UHF局、衛星放送などで
深夜帯に放送し、ビデオソフトを収益源とする青年向け作品だ。90年代半ばの「新世紀エヴァンゲリオン」の
ヒットを受け、制作会社とビデオ会社、出版社などが組んで競うように作品を送り出した。テレビ放映は、
ソフトを売るための30分間のコマーシャル、という側面もあった。
「放送局は、余っていた深夜の放送枠が売れ喜んだ。マスコミは『海外でも人気』『萌えブーム』などと
持ち上げた。景気回復で投資先を探していた金融会社や新興のIT企業なども参入し、本来ニッチな
市場に過剰な期待が集まった」と、あるプロデューサーはバブルの構造を解説する。
「剣風伝奇ベルセルク」「マリア様がみてる」「ローゼンメイデン」「ひぐらしのなく頃に」「マクロスF」など
様々なヒット作や話題作が生み出され、深夜は「アニメの楽園」と化したが、ソフトの売り上げには
かげりが見えてきた。
日本映像ソフト協会の統計では、日本のアニメソフトは05年に国内で約971億円、06年に約950億円を
売り上げたが、07年には約894億円、08年は約779億円と下降線をたどる。(>>2-10につづく)
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