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「まさか、自分が選ばれるとは」。大分市内の男性飲食店員(22)の元に裁判員候補者
となったことを告げる通知が届いたのは昨年十二月初めごろ。県内の有権者が候補者に
選ばれる確率は約0・2%。「通知を見た時は『えっ』という感じでした」
男性は「ぜひ、裁判員に選ばれたい」と話す。以前から報道で見聞きする刑事裁判に疑問
を抱いていたためだ。「明らかに無理のある主張で責任能力の有無を争ったり、妙に刑罰が
軽かったりするのを見て、裁判はおかしいと感じていた。もっと普通の人の、普通の意見が
入った方がいい」
厳罰化ばかりを望んでいるわけではない。「命を奪う死刑は考えてしまう」と男性。しかし、
有罪の場合、死刑を回避すれば、次に軽い刑罰は無期懲役。「あまりにも落差がありすぎ、
責任の重さに怖い感じがする。諸外国のように、その中間に当たる終身刑ができないだろうか」
という。
家裁を舞台にした漫画「家栽の人」の原作者、毛利甚八さん(51)=豊後高田市=も
裁判員制度のスタートに期待する。「裁判は長い間、職業裁判官のものであり続けた。国民が
入ることで、法曹三者やマスコミがなれ合いで放置していた問題を見直すきっかけが生まれる」
と話す。
そのためにも「裁判員制度を機能させるためには裁判の内容を皆が共有することが必要。
裁判員の守秘義務は極力限定するべきだ」と主張する。
「過剰な守秘義務によって、評議で裁判官の誘導がなかったかなど検証することができなく
なる。裁判の中で国民が『おかしい』と思って公に話したことが処罰の対象になるなんて、
冗談じゃない」と非難する。
毛利さんは「日本人はまじめな国民。目の前の被告を裁くとなれば、真剣に考え、結論を
出してくれるはず。すぐには期待通りの結果が出ないかもしれないが、十年、二十年後には
制度の意義が見えてくる」と話している。
▽大分合同新聞
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