09/05/03 11:30:09 rgJ90oi90
Q.いまでも首都高速などは渋滞ばかり。
無料化すれば、交通量が増えて渋滞が全国に広がるのでは・・・?
A.料金所がなくなる効果は、渋滞解消の面でも無視できません。
出入口の数がいまの4~5倍になり、料金所が消えた姿を思い浮かべてみましょう。
統計によれば、日本の場合、飛び飛びの料金所にクルマが集中して、そこで停止
してお金を払う仕組みが一般的ですから、渋滞の原因の30%は料金所にあるとい
われています。いろいろな場所からノンストップで出入りできる高速道路なら、特定
の場所を除いて渋滞は、いまよりもずっと緩和されるはずです。例えば、高い料金
がヤリ玉にあがっている「アクアライン」ですが、これが無料化されれば、都心の混
雑を解消させる“バイパス機能”が発揮されます。「圏央道」も同様ですね。いずれ
も十分なネットワークやショートカットの役割を果たすには、計画ルートの完成が待
たれますが、いまある部分だけでも無料化すればかなりの効果は期待できます。
A.大都市圏の首都高速や阪神高速は有料制を維持します。
問題は大都市圏の首都高速(料金700円)や阪神高速(湾岸線通し割引料金1400円)
の扱いですね。こうした地域では、渋滞対策と排気ガスの抑制のためにも現在の
有料制を維持するほかに、混雑時や排気ガスの多い車両に対しては別立ての料金
(ロード・プライシング)を設けることも考えてもいいと思います。
首都高でも特に混雑する区間は曜日や時間帯が決まっています。こうした区間には、
ETCを積極的に導入するなど、重点的な緩和策をとっていくべきです。