09/05/03 00:58:08 0
日本に住むメキシコ人の友人からも同じような相談の電話が来ているという。
「本当に悲しかった。日本人はもう少し冷静に考えてほしい」と残念がる。
メキシコの家族は、メキシコ市から車で1時間余りのトルーカ市にいる。
電話では「人込みは避けているが、特に心配していない」と元気そうだった。
むしろ日本の騒ぎを聞いて驚いていたという。
不安に思うのは、豚インフルエンザの騒ぎが、市民レベルの交流に水を差すことだ。
実際、準備に参加していた両国交流400周年の記念イベントが各地で中止になったり縮小したりしている。
「今日は今日、明日は明日がメキシコ人の前向きな考え方。
それでも今回の影響を乗り越えるのは簡単ではないと思う」とマリアさんは話す。
東京都目黒区のノエル・エドガル・ガルシアさん(32)はメキシコ産のコーヒー豆を輸入し、
日本で売っている。07年に来日し、今年になってやっと顧客がついた。
メキシコ市に住む両親は「外出は減ったが、普通の生活をしている。パニックもない」という。
むしろ、日本の顧客からは「問題ない?」と尋ねられる。「コーヒー豆は全く関係がない」と説明している。
「騒ぎが続くとメキシコ産はすべて危険と思われるかもしれない。消費者が過剰反応をしないか心配です」
反対に、心が温まることもあった。「家族は大丈夫?」。日本人からよく声をかけられるようになった。
「一緒に心配してくれる日本人がいる。今はそれがうれしい」(田村剛) (おわり)