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社会保険庁は一日、昨年四月から今年一月までの十カ月間の国民年金保険料の
納付率が61・1%だったと発表した。不況による雇用情勢の悪化で滞納が増えたことも
響き、二〇〇八年度の納付率は、過去最低だった〇二年度の62・8%を下回る公算が
大きくなった。
政府は納付率を80%に引き上げることを目標にしているが、抜本的な対策はないのが
実情。今後も納付率が低水準なままだと、厚生年金の給付水準(所得代替率)を政府が
約束した「現役世代の収入の50%台に維持する」のは困難になる。
国民年金は、自営業者や非正規労働者らが加入。失業した人は、企業の厚生年金から
国民年金に切り替わるが、生活費を確保するため保険料を払っていない人が増えていると
みられる。
〇八年度は、納付率が〇二年度を上回るためには、残る二月、三月分の二カ月で
1・8ポイント以上、上積みしなければならないが、〇七年度の場合、0・8ポイントのアップ。
社保庁は年金記録問題の対応に追われて保険料の徴収に十分な人手を割けず、今後、
二カ月分の納付率を大幅に上げるのは難しい状況だ。
国民年金の納付率は、一九九二年度の85・7%をピークに低落傾向に。社保庁が対策を
強化した〇三年度から上昇に転じたが、年金不信の高まりなどで〇六年度に再びダウンし、
〇七年度は63・9%となった。
※続きます。
東京新聞 2009年5月2日 朝刊
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