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日本経団連の御手洗冨士夫会長は27日、滞在先のスペイン・マドリードで日刊工業新聞社の
インタビューに応じ、世界貿易機関(WTO)ドーハラウンドの早期妥結に向け、日本は農産品
市場を開放すべきだとの考えを示した。日米欧の経済団体首脳らは先週末に開いたG8ビジ
ネス・サミットで、各国の保護主義を防ぐにはドーハラウンドの09年中の妥結が必要だとの
認識で一致。これを受け、日本も特定分野のみを優遇すべきではないとの考えを示した。
御手洗会長は「世界同時不況がドーハラウンド早期妥結に向けた日米欧経済界首脳らの
認識の一致を導いた。欧州連合(EU)も望んでいる」と述べた。ドーハラウンドは妥結しない
限り実行税率引き上げなど自由貿易を妨げるリスクがある一方で、妥結すれば年1500億
ドル以上の経済刺激効果があるとされる。
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